宇宙の年齢は130億歳 1999/06/01 ニュースメニューへ 宇宙の年齢を決めるうえでカギとなる宇宙の膨張の速さは値が決まらず、 長年、宇宙論学者の頭を悩ませてきましたが、米航空宇宙局(NASA)などのグループが、 これを、ハツブル宇宙望遠鏡の8年がかりの観測結果を使って精度よく算出して、 5月25日に発表しました。これにもとづく宇宙年齢の推定値は、120億ー135億歳。 一方、オーストラリア・ニューサウスウェールズ大のC・ラインウイーバー博士も、 ハツブル宇宙望遠鏡などの最新の観測をもとにした「宇宙年齢は134億歳」という計算結果を、 5月28日付の米科学誌サイエンスに発表します。 「宇宙は大爆発で始まった」とするビッグバン理論では、宇宙年齢は @宇宙の膨張の速さ(ハツブル定数) A宇宙をつくる物質の量 B重力とは逆向きに働く反発力 で決まります。 NASAなどの国際共同研究グループは、ハッブル定数を高い精度で求めました。 その結果、326万光年離れた天体が地球から遠ざかる速度は秒速約70キロと解りました。 これにもとづく宇宙の年齢は、反発力がなければ120億歳、あれば135五億歳になるそうです。 宇宙年齢は「150億歳」といわれることが多いのですが、 最近は、観測結果をもとに100歳をはさんでさまざまな試算が出ています。 ニュースメニューへ