1998年8月29〜30日 観測キャンプ(掛頭山)
活動報告へ
1998/08/29〜30  観測キャンプの報告   1998年8月29日から30日にかけて、  広島県芸北町の掛頭山で観測キャンプを実施しました。   出発当日は、低気圧と前線の影響で関東甲信越地方は、  大変な被害がでている最中でした。  当然山陰地方でも天候が悪く、  集合場所でも「まぁ、今日は星はだめだろうな」という 感じの雰囲気が漂っていました。  午後5時過ぎに出発し、目的地が近づくにつれ「どんより」 とした雲が  山頂にかかっているのが見えました・・・。  一同「なんで同好会で観測をしようとすると、  天気が悪くなるんだろう?」と思いつつ「ダメもと」で山頂まで・・・。   到着後、テントの設営や食事の支度をしながら、  「あきらめきれない様子」で各自が「チラチラ」と空を見上げていました。  準備の最中に、このあたりの人なんでしょうか、  軽トラで山頂に様子を見に来た「おじさん」に「最近このあたりで熊がでたから、  夜間は照明を落とさずに、またラジオ等の音を切らさないように」との助言をもらい  一同「はい」といったものの天体観測だし・・・、  と思いましたが、親切なおじさんの助言に従うことにしました。  (そのときはまだ天気が悪かった)  携帯用の「使い捨て炭焼きコンロ」で「焼鳥や焼肉」を食べながら、  アルコールも入って「ゴキゲン」になりかけた頃に、  「フッ」と空を見上げるとなぜか、きれいな星空が・・・。  早速持参の望遠鏡を組み立てて、観望会に突入しました。    低気圧と前線が暴れているとは思えないほどの、気流の良さとに参加者全員が感心していました。  空には所どころ雲があり、多少風が強めに吹いていたため、写真撮影には至りませんでしたが、  星を観望するには最適な状態だったように思えました。  夜半近くになって、遠くの広島市や浜田市の明かりが少し暗くなる頃には、  プラネタリュームの映像を思わせるような星空が広がり、しばし「うっとり」としていました。  久しく観ることのなかった天の川」が「星の集まりで出来ているんだなぁ」と感じさせるほど  くっきりとみえていましたし、夜中近くになって「北斗七星」が山ぎわに横たわっている姿は、  長い観望生活?の中でもとても珍しい光景だったように、思います。  (日本海側は北が海なので、地理的な条件はいいのですが、  滅多にこんな条件のいいときはありません。)   また、気流の状態が非常に?よかったので、  大口径での「木星」や「土星」の映像はすばらしいの一言で、  特に「木星」に関しては、通常3本くらいしか縞模様が見えないのに、  この日は5本ぐらい見えたのではないかと思うほどでした。  「土星のリング」も非常に美しく見えていましたし、みんな「すごい。すごい」を連発でした。   星雲星団もあちこち訪問しましたが、どれを観ても「へぇ〜。ほぉ〜」の感嘆符がでるばかりで、  言葉になっていないようでした。  正直いって30pクラスの望遠鏡で、 ここまで見えるものかと感心させられました。  海抜も1100mを越えていますので、夜はさすがに冷え込みます。  住んでいる処はまだ「残暑」が厳しく暑いというのに、山の上でしかも夜間は結構冷えます。  ついつい寒さ対策といいながら「焼酎」を飲んでいましたから、  一部の「今日の星空に思いっきり魅せられたメンバー」を除き午前2時頃には眠ってしまいました。  翌日話を聞いたら「M42」まで観望したということでした。  夏から冬まで観望してしまったのかと感心するやら、 あきれるやらの1コマもあったようです。   「近所のおじさんの助言」もあり、テントの周りでは一晩中ランタンが小さくともされていましたし、  ラジオは結構なボリュームで鳴らされていました。    途中目が覚めてしまった時に「とってもうるさいなぁ〜」と思いましたが、  「クマさん」の餌になるよりはと「ガマン」して再び眠りについたのを記憶しています。  ところが同じテントに寝ていたメンバーが「怪獣」がでて、  うるさくて「よく眠れなかった」といっていました。  私にしてみれば彼こそ「怪獣」になっていたように思えたのですが・・・。   お互い眠っているときの事なので、自分の事は解りません。(いびき対策が今後必要になるでしょう)  同じテントに寝たほかのメンバーは、さぞかしやかましかった事でしょう・・・。    悪天候続きで、観望会が実施できなかった浜田天文同好会ですが、  今回は思いもかけず素晴らしい「星空」にめぐりあえて 「星を観てきてよかったなぁ〜」  と思える一晩でした。またみんなで星観キャンプをしたいものです。    当日天候が心配される中「それでも」と思い参加してくれた天文同好会の各メンバーのみなさん、  本当にお疲れさまでした。次回もこんな楽しい、そして素晴らしい観望会が出来るといいですね。    参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました。
活動報告へ