1998年8月9日 旭町子供会「星の観察会」
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1998/08/09  旭町子供会「星の観測会」    8月9日(日曜)には、旭町子供会(読書会)のお招きで観望会を開催しました。   残念ながら当日は完全な曇り空でしたので、実際に星を観ることはできませんでした。   もともと「雨天でも実施して下さい」という要望でしたので、自主制作スライドと、   資料は持参していったのですが、やはり実際に星が観られないというのは、   残念なことにかわりありません。   少々重い気持ちを抱えながら、19時頃に旭町市木小学校に到着しました。    いざ、スライド上映にかかろうと準備を初めたところから、当日参加したスタッフの悲劇が   始まったのです。   なんと、あるはずの自主制作スライドが、無い! しかも会長が持参してくれた、   BGM&ナレーション再生用のラジカセの電池も無く、電源ケーブルもありません。   おまけに会長は、その日物損事故を起こしていて、後始末のため会場にはまだ到着していません。   突然のハプニング(突然だからハプニングなので、解っていればハプニングとは言わないか・・)   に当日参加のスタッフは真っ青・・・・。   会長からの事前の打ち合わせも有りませんし、何をどうすれば良いのか・・・。   それでも開催時刻は確実に近づいてきます。   たまたま、メンバーの一人が、昼間に日原天文台に行った際、8月の「日原天文台だより」を   持って帰っていましたので、「まぁ参考程度に資料として配ろう」ぐらいの気持ちで出発前に   コピーしておいたのが幸いしました。   元々の資料は実際に観望するための資料ですから、今回のように星が全くみえないときに使うと、   理科の授業みたいになってしまいそうです。また、参加してくれている子供たちの多くは、   小学生の中・低学年という年齢層で、この資料では少々難しすぎると感じました。   そこで「参考程度に・・」と思って持っていった資料を使って夏の星座の話や、   ペルセウス座流星群の話、8月22日に起こる部分日食の話等を1時間近く喋りました。   できるだけ解りやすくと考えながら喋りましたが、低学年の子供たちには、   まだまだ難しかったようです。   その間に夏の星座や星雲星団の写真を、持参したスライドの中から選び出し、   実際の星は観られませんでしたが、スライドで見てみましょうという形にして   総時間約1時間30分の星の教室は終了しました。    その後質問を受けましたが、子供たちよりも、   一緒に参加した大人の方たちからの質問が多くありました。   その中で印象に残った質問がありました。   浜田天文同好会として、大気汚染や光公害等について、   行政と何らかの交渉をしているかという質問があり、一瞬「ドキッ」としました。   大気汚染や公害についての地域住民の方たちの、ある意味での意識の高さとも受け取れますが、   ある種の他力本願的な姿も垣間見たような気がします。   同好会という特殊なまた少人数の団体が、行政に掛け合うより、   地域住民が一体となって行政に対し交渉していく姿というのが、   本当には価値があるのでは無いかと考えます。   そこに住んでいる人たちが、声をそろえて行動する事が大切なような気がします。   「○○は誰々にまかしておけばいい」という意識では弱いような気がします。   事実、浜田天文同好会にはそんな力もありませんし、   そういったスタンスで活動もしていませんから・・・。   そういった住民活動の一助となればという気持ちは有ります、少しですけれど・・・。    1時間30分という時間が経過したので、観望会?は終了したのですが、   今回は子供たちが喜んでくれたとは、確信がどうにも持てませんでした。   実際に星を観ることができなかったのが、最大の原因ではありますが、   残念な気持ちの残る観望会ではありました。    当日応援参加してくれた各メンバーの皆さん、大変お疲れさまでした。   そして、旭町の子供会の皆さん、今度は天気のいい日に観望会をしましょう。
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