浜田天文同好会とは
  山陰の片田舎「浜田」にも天文台がほしい。  そんな理由から1982年4月に地元の天文ファン数名が寄り集まってできた同好会です。  いろいろと活動をしていくなか、日原に天文台が完成。  そして大田には三瓶自然館が完成しプラネタリューム番組を開始するなど、  周囲の施設環境は次々と整備されていきました。          しかし、肝心の浜田には・・・・・・・・。                   そうです、まだなにも無いのです。      浜田天文同好会は純粋に星を楽しむ人の集まりです。     現在は社会人主体のメンバーですので、仕事に影響するような活動はなかなかできません。  しかし、星を観る楽しさは知っているメンバーです。  昨今、光公害等の環境変化で島根県の片田舎でも夜空の星が少なくなってきました。  広い宇宙で私たちが住む惑星は地球しかないのです。  その地球が汚れてきて、夜空の星も見えなくなろうとしています。  昔みたすばらしい星空を次の時代で引き継いでいくためにも、多くの人に星空の美しさを  知ってもらいたいと思っています。
浜田天文同好会はこんな気持ちの人の集まりです
天体観測の魅力って?   なんといっても、大きくゆっくりとした時間の流れを、体感できることでしょう。  自分の生まれる遙か昔に出発した、星の光を観たりするのですから・・・。  何かを見つけようとか、新しい星を発見しようとかするのではなくて、  地球の周りに広がる大自然を肌で感じるところが、いいんじゃないかと思います。 大勢で夜空を見ることは楽しい?   大勢で「ワイワイ」やるのは楽しいものです。  それに、大勢で観測すると、必ず誰かが疑問に答えてくれます。  天体観測をする人みんなが、すべてを知ってるというわけではありません。  星座を見つけるのが上手い人や、惑星の話に詳しい人とか、  月の事なら任せて、という人もいます。  星のことは解らないけど、アウトドアなら何でも知ってる。なんて人もいます。  こんな人は、観測キャンプの時にはリーダーですね。  だから、大勢でやってると、みんながお互いの役に立ってるという感じになり、  充実感があります。   また、せっかく集まっても、天気が悪かったりすると、もうどうしようもありません。  極力、晴天になる確率が高い日を選ぶようにはするのですが、  こればっかりはお天気任せなので何ともしがたいところです。 入会に際して、必要な道具はなに?   望遠鏡か双眼鏡というと、「あぁ、やっぱり」となるのですが、  基本的には、何もいりません。  ただ、夜間は夏でも冷え込みますので、防寒具が一番重要なアイテムになります。  それと、星座早見版。まずは、これだけですね。  あそうそう、懐中電灯(赤いフィルターの付けられる)も必要です。  なんせ、夜は暗いですから、足下が危ない。   それから、自分がどんな天体を観測したいのによって、道具が決まってきます。  去年話題になった、しし座流星群のように、流れ星をやりたいのなら肉眼で充分です。  後は星座早見版が一つあれば・・・。  月とか惑星に興味が出てきたら、大きな口径(レンズの大きさで、倍率とは関係ありません)で、  長い焦点距離をもった望遠鏡が必要になってきます。  星雲星団なんかですと、やはり大きな口径の望遠鏡ですが、今度は焦点距離が短い方が適切です。   こんな具合いですから、一概に「これとコレ」という訳には、いかないんです。  もちろんどんな対象物でも写真と取りたくなったら、一眼レフカメラが必要ですが・・・・。  入会に際しては何もいりません、寒くない格好さえできてれば・・・。 観測キャンプでは、なにをするの?   原則として、各個人の望遠鏡やら双眼鏡を、持ち寄って、  おのおの、自分の好みの天体を観ています。  その中で、人の見ているものを、見せてもらうというパターンです。  それぞれの、得意分野を見せてもらえるのですから、  結構「おぉっ」っていうような、星を見せてもらえる事があります。  だから、観測の道具は、いっさい持ってこないなんて人もいます。   あとは、キャンプですから、焼き肉をやったり、ビールを飲んだりして、  ワイワイと「お星様」の話をしています。 初心者には、だれかが天文について教えるの?   星を観るのに、特別な知識はいりません。   夜、外へ出て上を見上げて、「わぁ〜、きれいな星」っていうところから始まるわけです。  その中で「あの星は何だろう?」・「○○座はどれ?」と疑問がわいてくる・・。  それをみんなに聞いてみる。  望遠鏡で惑星を観た時に、「この星はどんな星なんだろう?」って思ったら調べてみる。  それでも解らなかったら、やっぱり、みんなに聞いてみる。  というのが、一番いいんじゃないでしょうか?  つまりませんよ、学校でやる理科の授業みたいなのは・・・。  あくまでも趣味ですから、自発的なものが楽しいんじゃないですか。 会で力をいれている行事はどんなこと?   Sun−in星の集いという、島根・鳥取・山口・広島・岡山・・・、  よーするに中国5県の天文同好会(全部じゃないですけど)が集まって、  年に1度お祭りをする事になってます。  このお祭りの主幹を、西暦2000年の時に浜田天文同好会がやるんです。  いまは、この準備というかイベントの企画作りをやってるところです。  プラネタリューム番組の制作も、今手がけている活動のひとつです。  それと、メンバーに対するものとしては、日原天文台や佐治天文台での観測会を実施しています。  佐治天文台の方は、かなり遠方なので、なかなか実現しませんが、  日原天文台の方は、年に3回くらい予定しています。 定例会では、なをするの?   定例会では、直近のある行事の内容を話し合ったり、  星を観るのに良さそうな場所の、情報交換をしてます。  最近では、パソコンの話題も結構出てます。  天気さえ良ければ、観望会をするのですが、  ここのところ、定例会の時には天候に恵まれなくて・・・・。  結局、ぺちゃくちゃとお喋りをして、定例会はおしまいって事になってます。  とはいっても、イベントやなんかの話し合いで、結構時間はかかってるんですが。 天体観測をやっていて、よかった?   「星を観てる」なんて言うと、すご〜く暗い人って感じがありますけど、  (偏見かなぁ・・・、やっぱり、でも、おたくっぽい感じがするでしょ)   結構みんな、あっけらかんとして明るい人ばかりなんですよ。   なかには、そのものって感じの人もいますが・・・。   そんな仲間と知り合えたってことでしょうか。   もともとは知らないもの同士だったのが、ちょっとしたきっかけで   知り合いになって、友達になっていける。   そういったところがよかったなぁ〜って思えます。    それと、ありきたりですが、星空はスケールが大きいですよ、   人間なんて宇宙から比べたら、ちっぽけなものなんだって思うと   なんか気持ちが楽になったりします。   身の回りに起きた事で、クヨクヨする事が少なくなりましたね。   とはいうものの、全く無くなった訳じゃありませんけど・・・。