ポン太の天文ミニ知識


ポン太の部屋

 太 陽 の 誕 生
星は、宇宙空間の冷たいガスが集まってできます。 太陽も夜空に輝く恒星の一つですから、生まれかたに変わりはありません。 主に水素とヘリウムでできている宇宙空間のガスが、やがてだんだん集まり始めます。 そして、主に水素の雲ができます。 この実は、近くの星の紫外線を受けると赤く輝きます。 オリオン座の大星雲や、いて座の干潟星雲のような発光星雲として見えるのです。 やがて衝撃波を受けたりして、この雲の中に密度の濃い場所ができます。 そうすると、その密度の濃い部分は自分の重力によって収縮し始めます。 収縮していくと、中の方の温度や密度がさらに高く、濃くなっていきます。 原始星と呼ほれる星へ成長していくのです。 そして、収縮を始めて100万年くらいたつと、重力のエネルギーが熱のエネルギーに変わり、 原始星は急に明るく輝き始めます。 太陽もこのときは、現在の1,000倍くらい明るく輝いていたと考えられています。 しかし、重力エネルギーによって輝いているのは数千万年くらいの間です。 この間に、星はなおもゆっくり収縮していきます。 そして、中心部の温度が1,000万度を超えるようになると、 主成分の水素が反応してヘリウムになり、このときぼく大なエネルギーが出て輝き始めるのです。 水素がヘリウムに変わる反応を水素の核融合反応といいます。 こうなると星は安定し、主系列星という星の仲間に入るというのが、 現在考えられている星の誕生です。 太陽も46億年ほど前にこういう過程を経て、現在の星になったのです。

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