ポン太の天文ミニ知識


ポン太の部屋

 一晩の星の動き (日周運動)
 夜空の星は、時間がたっと、東から西の方へ動いていきます。 これは、星が動いているのではなく、地球が回っているために起こる現象です。 地球は、一日に一回転(自転)しています。しかし、地球上に住んでいる私たちには、 地球が回っていることは体感できず、動かない星の方が逆に動いていくように見えるのです。 この星の動きを日周運動といいます。 日周運動の中心は、地球の自転軸を延長したところの天の北極と天の南極です。 北極星とは、天の北極のすぐそはにあり、一晩中位置の変わりがなく、 北の方角を知ることができるところから付けられた名前です。 また天の北極の位置は、北の地平線からその土地の緯度と同じ高さのところです。 東京は、北緯約36度なので、北極星は北の地平線から36度の高さのところに光っています。
天の北極が北の地平線から36度の高さということは、 もう一つの回転の中心である天の南極は、 南の地平線下36度にあるということなので、見ることはできません。 星は、だいたい北極星を中心として、一日に一回転するように見えます。 24時間で360度回るわけですから、星は1時間に角度で15度、 東から西の方へ動くように見えるのです。 また、日周運動するのは、何も星だけではありません。 太陽も月も、時間とともに東から西へ動いていきますが、 これも地球が回っているために起こる現象です。

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