ポン太の天文ミニ知識


ポン太の部屋

 流星の正体は何だろう?
星空をながめていると、ときどき流星が見られます。 流星は、星座を作っている星が動くわけではありません。 砂粒くらいの小さな物質が地球と衝突し、 大気との摩擦によって熱せられ、発光するのが流星です。 流星には、いつ、どこから飛んでくるかわからない 散在流星と、毎年決まった期間に星座の決まった ところ(輻射点・ふくしゃてん)から、 四方八方へ飛び散るように見える群流星の2種類があります。 群流星は、その軌道から、もとは彗星ということが わかっています。 彗星は、太陽に近づくと頭部から塵が放出され、 軌道上にばらまかれます。 地球が彗星の軌道を横切ると、軌道上にばらまかれた 塵と衝突します。 こうして見ることができる流星が群流星です。 衝突するスピードは、秒速12キロメートルから 72キロメートルにも達します。 この速いスピードのため、塵は大気との摩擦で高温になり、発光するのです。 群流星は、地球に平行に飛び込んでくるのですが、地上から見ると輻射点から飛び出すように見えます。 群流星は、輻射点点がどこにあるかで○○座流星群と呼ばれます。 1月のりゅう座流星群、8月のベルセウス座流星群、12月の双子座流星群は、 流星が多く飛ぶことで知られています。 散在流星も、もとは彗星だと考えられていますが、中には小惑星起源のものもあります。 小惑星起源のものは、小さなものでも塵よりずっと大きいので、これが地球に飛び込んでくると、 大気中で燃えきらないで、地上へ落ちてきます。これが煩石です。 贋石には、鉄質と石質の2種類がありますが、どちらも太陽系の起源の研究に、 たいへん重要な資料とされています。

ポン太の部屋