ポン太の天文ミニ知識


ポン太の部屋

 月のクレーターはどうしてできた?
月の表面には、たくさんのクレーターと呼ばれる穴があります。 月のクレーターは、小さな望遠鏡でもよく見えます。 特に、上弦のころのアルザッケル、アルフォンスス、プトレメウス、 月令9の頃のコペルニクスやクラビウスというクレーターは、 大きくてとてもきれいです。 月のクレーターは、欠けぎわでないとよく見えません。 欠けぎわは、月面では日の出や日の入りに当り、 太陽の光がななめにさしていますのでクレーターに影ができ、 少しの凹凸でも見やすくなるからです。 ですから、満月の頃は太陽が高く、クレーターに影ができませんので、 望遠鏡で見ても月面はあまりおもしろくありません。 月面のクレーターは、クラビウスのような直径200Km以上の ものから、望遠鏡ではとても見えないような、 小さなものまで無数にあります。 では、月面のクレーターはどうしてできたのでしょう。 クレーターの成因については、昔から隕石が衝突してできたという隕石説と、 火山が噴火してできたという火山説の二つの説があります。 アポロが持ち帰った月の石を調べたところ、どれも非常に古いということがわかりました。 また、いろいろ分析したところ、隕石の衝突によって、熱やショックを受けていることもわかり、 現在では月のクレーターは、ほとんど隕石の衝突でできたと考えられています。 月は誕生後、表面はどろどろに溶けたマグマにおおわれていました。それが冷えるとき、 軽い石が表面にでてきて陸を作りました。 その後、たくさんの隕石が衝突してクレーターを作り、特別に大きな隕石の当ったところには、 あとから内部の溶けた重たい岩石が流れ出し、そこが海となったのではないかと考えられています。 隕石がたくさん衝突し、クレーターを作ったのは今から40億年ほど昔で、 その後はときどき隕石が衝突する程度で、月面ははげしい変化をしていないようです。

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