ポン太の天文ミニ知識


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 太陽はどんな星だろう
太陽は、夜空に輝く星と同じように、 自分で光っている恒星のひとつです。 たいへん明るいのは、他の恒星に比べて 地球にひじょうに近いためです。 星座を作っている恒星は、一番近いものでも、 地球から光の速さで4.3年かかるのですが、 太陽までは光の速さでいくと、8分19秒しかかかりません。 一番近い恒星に比べて、27万倍も近いのです。 他の恒星に比べると、こんなに近い太陽ですが、 地球、太陽間の距離を光の速さでなく、Kmで表わすと、 約1億5,000万Kmとなり、ずいぶん遠いことがわかります。 太陽は恒星の中で特別な星ではなく、 どこにでもあるような、ごく平凡な星です。 しかし恒星ですから、直径は140万キロメートルで、 地球の109倍あります。 体積は、地球の130万倍、質量は33万倍もあるのです。 太陽は、地球のような固体ではなく、水素ガスの集まりです。 明るく見える太陽の表面は光球といい、温度は6,000度あります。 中心部は、さらにずっと高温で、1,500万度にも達し、そこで水素の核融合反応を起こしています。 水素の核融合反応でできたエネルギーは放射という形で、光球から7万キロメートルくらい下まで送り出され、 そこからは対流によって光球まで運ばれます。 そして、光球から光やX線、電波などの電磁波として、エネルギーが宇宙空間に放射されています。 太陽から出るエネルギーは、1秒間に9.2×10の23乗カロリーというばく大なものです。 光球の外側には、厚さ1万キロメートルほどの彩層と呼ほれる太陽の大気があり、 その外側には100万度以上のコロナが広がっています。 しかし、彩層もコロナも皆既日食のときでないかぎり、普通は見ることができません。 太陽は、表面を見ることのできる唯一の恒星です。 他の恒星は、あまりにも遠いため、地球上からは世界最大の望遠鏡を使っても、表面の様子は見えません。 そこで、太陽の表面を調べることは、他の恒星を知るうえでもとても重要なことなのです。

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