ポン太の天文ミニ知識


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星座の移り変わりは何故起きる?
地球は、1日に1回転しています。 このため、星は東から西へ動いて いくように見え、1日たつとまた 同じところに戻ってきます。 ただし、正確に位置と時刻を調べて みると星は1日に4分早く同じところへ 戻ってくるのがわかります。  地球は1日に1回転(自転)しながら、 1年かかって太陽のまわりを1回転(公転) しています。 1年365日で1回転360度を 回っているので、地球から見ると、太陽は、 その通り道の黄道上を、西から東へ1日に 約1度動くように見えるのです。 私たちの使用している時間は、 平均太陽時といって、太陽の動きを基準に していますので、同時刻に調べると、 星の方が毎日角度で1度、 東から西へ位置を変えていくのです。 角度で1度というのは、時間にして4分です。 1日に4分というと、たいした時間ではありませんが、半月たてば60分、1ケ月で120分になります。 同じ星は、最初午後8時に見て、1ケ月後の午後8時に見れば、角度で30度西へずれてしまうのです。 2ケ月なら60度、3ケ月では90度ずれるわけです。 このようにして、季節によって星座は移り変わっていきます。  また、地球から見て太陽のある方向の星座は、太陽の光が強いので見ることができません。 反対側の星座は、太陽が西へ沈むと東の空に上ってきて、日周運動で西へ動き、 朝太陽が東から上ってくるとき西へ沈みます。 オリオン座は冬の星座といいますが、5月の日没後の西の低い空に見えますし、 8月の日の出前の東の空に見ることもできます。 しかし、一晩中よく見えるのは12月頃ですから、冬の星座といいます。 このように、季節の星座とは、それぞれの季節に一晩中見えている星座のことをいうのです。

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