ポン太の天文ミニ知識


ポン太の部屋


星のグループ H/R図
星の表面温度またはスペクトル型を横軸に、 星の本当の明るさ(絶対等級)を縦軸とした グラフの中に星々を記入してみます。 たとえば、太陽は表面温度が 6,000度で、 絶対等級は+4.8等のところへ、 シリウスは表面温度 10,000度で、 絶対等級は+1.4等のところというように、 グラフの中へ記入していきますと、 星々はグラフの中でバラバラにはならず、 幾つかのグループを作っていることが解ります。 ほとんどの星はグラフの中で、左上から右下へ 一列に並ぶグループの中に入ります。 星は、だいたい白く見えるのが明るく、 赤い星は暗いからです。 太陽はこの一列の中で、ほぼ中間にあります。この一列の集まりを、主系列星といいます。 グラフの中には、この主系列星のほかに、表面温度はそれほど高くないのに明るい星があります。 これは、その星自体が大きいために明るく見えるので、巨星と呼んでいます。 この巨星よりさらに表面温度が低く赤い色をしているのに、とても明るい星のグループがあります。 これらは、たいへん大きいため明るく見えるところから、超巨星と呼んでいます。 また、表面温度の高い星は普通明るく見えるのですが、たいへん暗い星のグループもあります。 これは、星自体が小さいため暗く見えるので、白色矮星(はくしょくわいせい)と呼んでいます。 このように、星は大きく分けて、主系列星、巨星、超巨星、白色矮星の四つのグループになります。 この図は、ヘルツスプルソグとラッセルによって考えられたので、ヘルツスプルング・ラッセル図、 略してH・R図といいます。

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