ポン太の天文ミニ知識


ポン太の部屋

星の明るさ Part.2
   夜空に輝く星々は、みんなまたたいているよね。 このまたたきは、地球の大気の揺れのため起こるんだけど、 木星や土星などの惑星は、あまりまたたかないんだ。 惑星は星にに比べ、ほんの少しですが面積があるからなんだよ。 恒星は点にしか見えないから、大気の揺れに敏感なんだ。 点にしか見えない星も、実はみな太陽と同じように自分で 光っているんだ。 太陽と同じような星なのに点にしか 見えないということは、非常に遠いからなんだよ。 だけど、大変遠くにあるということには変わりはないんだけど、 星までの距離は、それぞれみんな違います。 星には、明るい星もあれば暗い星もあるよね。  同じ明るさの星でも近くにあれば明るく見えるし、 遠くにあれば暗く見えます。 明るさは距離の2乗に反比例するから、同じ明るさの星でも 距離が2倍遠ければ、明るさは4四分の1になってしまうんだ。 そこで、地球から見た星の明るさを「見かけの等級」と呼んでいるんだよ。 それじゃ、星の本当の明るさを知るには、どうしたらいいんだろう? 地球からの距離が違うため、明るさも違ってくんだから、星を一定の距離へ持ってきて、 明るさを比べれば、星の本当の明るさが解るんじゃないかなぁ。 天文学では、この距離を32.6光年とし、その距離での明るさを「絶対等級」と呼んでいます。 もちろん星を、本当にこの距離まで持ってくるわけにはいきませんから、見かけの明るさと星までの 距離がわかれぱ、計算で絶対等級を求めることができるんだよ。 太陽は−26.8等とたいへん明るいんだけど、これは地球からの距離が近いたからで、 絶対等級に直してみると4.8等となり、夜空でやっと見える程度の明るさの星になってしまいます。 白鳥座のデネブは1.3等星として見えるのですが、この星は1,500光年も遠くにあるので、 絶対等級に直すと、−7.0等星となり、太陽より5万倍も明るい星ということがわかります。 明るい星が本当は暗かったり、暗い星が明るかったり・・・、宇宙ってほんとに不思議な世界だね。

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