1999−05−20  西暦2000年問題 

1999年も半ばになってくると、巷ではだいぶ落ち着いてきましたが、 コンピュータの世界では、未だに西暦2000年問題で揺れているようです。 この2000年問題はずいぶんと以前から予想はついていたのですが、コンピュータ技術者の 対応が遅れたために、現在このような事態に陥っているようです。 対応の遅れには、いろいろな原因が考えられますが、はっきり言って、コンピュータ業界の 営業姿勢や、SE(システムエンジニア)SA(システムアナリスト)の怠慢によるものが 大半だと考えます。 年号を2桁で管理する以上は、100年に1回は必ずこうなることは予測できたのにも関わらず、 その問題を解決せずに放置していた。 この10年間のコンピュータの記憶容量は飛躍的に拡大してきました。 昔は、記憶容量の関係で、どうしても年号を2桁にしておかなくては、ならなかったようですが、 最近はそんな必要もないほどに、記憶容量は拡大しています。 にもかかわらずそのままにしていたのは、何故でしょうか? 私がかつてSEで現役だった頃(1976〜94年)でさえ、4桁にしようかなと考えていたのに。 (おかげで、ずいぶんと怒られたものです。 無駄なことをするって) はじめっから4桁で設計していれば、今頃こんなにあわてなくてもすんだのですが・・・・。 一般的には(ここで一般とは、個人の趣味の範囲)、2000年問題はまず問題は無いでしょう。 ようは、期間計算とか日数計算をするソフトでない限り、ほとんど影響は無いと考えています。 コンピュータの中の日付が、1900年になったところで、表計算ソフトはとりあえず使えますし、 ワープロソフトや、住所管理ソフトもちゃんと動きますよ。 心配でしたら、パソコンの日付を変更して試してみられてはいかがでしょう? ただし、このことによって何かトラブルがあっても、当方では責任を負いかねますが・・・。 パソコンというのは、最終的には自己完結しなくてはならない道具(文房具)ですので。